便秘症│ひとら内科クリニック│高槻市西冠関西スーパー1F

便秘症

便秘症とは

便の回数が1週間に2回以下と少なく、便が硬い、排便時に5分以上を要し便がうまく出せない、残便感があるなどの症状をいいます。
多く見られる症状には、下腹部の膨満感やおなかの痛み、便が固くなるなどが挙げられます。
基本的には腸の運動異常のため長時間便が町の中で停滞することにより水分が失われ、固くなってしまいます。そのため排便時にいきむようになり、結果として痔の原因となることもあります。
診断は症状を聴取することが主となりますが、加えて既往歴や生活歴、社会歴などいろいろな要因を捉えることが大切となります。
便秘を起こす原因にはさまざまな要因が考えられます。
朝ごはんを食べなかったり、不規則な食事時間などの生活習慣に関与するものの他に、便意を我慢したり、排便時にウォシュレットで刺激したりなど誤った排便習慣が要因となります。また、生活習慣病の薬剤の副作用として便秘を併発される方も多く見受けられます。
便秘の副作用を伴う薬剤としては、糖尿病薬、高コレステロール薬、高血圧薬、抗不整脈薬、抗アレルギー薬、安定剤、睡眠剤、認知症治療薬、モルヒネ系などがあります。
便秘症を合併する疾患もあり、糖尿病、甲状腺機能低下症、パーキンソン病、うつ病、脳血管障害、多発硬化症などとなります。

治療

まずは規則正しい食事習慣を行うようにします。特に朝食をきちんと食べることは重要です。朝食後の腸運動にともなう、一日で一番大きな排便運動が朝誘発されます。また食物繊維の多いものを食べるようにしましょう。
それでも便秘が治らないようなら、薬剤治療が必要です。便秘薬には様々な種類があり、最近では新しい作用の薬もいくつか出ています。便秘の原因や状態に合わせた薬の治療が必要です。

さらに、便秘症の背景に大腸がんなど重大な病気が隠れている場合もあります。
その場合は便に血液が混じる、腹痛が持続する、下痢と便秘を繰り返すなど特徴的な症状もあるので来院し医師に相談してください。